関西大学システム理工学部情報通信工学研究室

 2015年12月6-10日 IEEE GLOBECOM 2015 のレポート

 12月6-10日にアメリカ、カリフォルニア州サンディエゴで開催されたIEEE GLOBECOM 2015 Workshop for ICNS (Information Centric Networking Solutions for Real World Applications) で発表を行いました。このワークショップは当研究室が注力している研究領域の情報指向ネットワーク (ICN:Information Centric Networking) に関するワークショップです。発表タイトルは ``Energy and Bandwidth Efficient Content Retrieval for Content Centric Networks in DTN Environment'' です。発表では世界各国の企業、大学の研究者の方々に発表を聞いて頂けて非常に光栄でした。また質疑応答では、今後の研究に非常に参考になる意見を数多く頂きました。
 また、この会議は世界的にも著名で、2000人以上が参加する会議です。そのため、数多くの研究分野の発表があり、様々な内容の発表を聞くことができました。

 今回の海外出張では、会議の前にロサンゼルスにあるUCLA (University of California in Los Angeles) を訪問しました。この大学は情報ネットワーク分野で世界でトップクラスで、インターネットの起源ともなった大学です。今回の訪問において、3人の研究者を尋ねました。
1人目は山本先生のお知り合いの Prof. Mario Gerlaです。向こうのPh.D.の方の研究発表を聞いた後、私の研究紹介をして質問やコメントをいただきました。また、昼食をご馳走になった後、学内にあるインターネット博物館を見学させて頂きました。この施設は普段見学できないらしく、また、初期のインターネットに関する資料がたくさん展示されており非常に貴重な体験をしました。
2人目は、私の研究領域である情報指向ネットワークの実現において最先端の研究プロジェクトを行っているDr. Alexander Afanasyevを訪ねました。彼らの研究グループが行っている研究の紹介をしてもらった後、私たちの研究を説明しました。そして、私の研究に関する質問やアドバイスを頂きました。
3人目は山本先生のお知り合いのMr.Jeff Burkeで、映像関係の研究をメインにしておられる方です。ロサンゼルスには映画製作で有名なハリウッドがあります。そういった理由からUCLAでも映画関係の研究が盛んに行われています。訪問時には、Jeffさんが現在研究されている映像配信方法について紹介して頂きました。また、その他の映画製作に使用する施設(スタジオ、舞台など)を見学することができ有意義な時間を過ごしました。

 会議の合間に山本先生に何度か食事に連れていって頂きました。その内の一つのブリューアリというビールの醸造所にある樽から注いだビールをそのまま飲める店で、美味しいビールをいただきました。また、最終日には、会議に来られていた上智大学の先生と学生と一緒にイタリアンのお店に行きました。どの料理も美味しかったですが、赤ワインとチーズが良く合っていて特に美味しかったです。

 今回は2回目の国際会議であったため、あまり緊張することなく落ち着いて発表することができました。これから数多くの国際会議で発表を行い、英語での発表経験を重ねて成長したいと思います。また、今後は研究内容をさらに発展させて論文誌への投稿を検討しています。

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