関西大学システム理工学部情報通信工学研究室

 2024年2月29-3月1日 電子情報通信学会ネットワークシステム研究会レポート

  2024年2月29-3月1日に沖縄コンベンションセンターで開催された、電子情報通信学会ネットワークシステム研究会で青木と阪本が発表を行いました。青木は「データセンタ間通信の輻輳制御プロキシにおけるキュー長勾配を用いたECN方式」について、阪本は「ECNマーキングの差別化によるQoS制御の一検討」について、質疑応答も含め約25分の発表を行いました。

  今回の研究会は対面開催のみでしたが、両発表とも多くの方に聴講していただけました。質疑応答では、大学の研究者の方だけでなく、企業のエンジニアの方からも質疑やコメントをいただき、実践的な視点を得ることができました。それらの内容は今後の研究に活かしていきたいと思います。

  研究会の初日にはワークショップに参加しました。「AIとネットワークの融合: 日本の先進企業が描く未来のビジョン」と題し、企業のエンジニアの方がAIネットワークの現状と今後について講演されていました。講演内容は当研究室で研究を行っている内容と近く、非常に参考になりました。特に、AI機械学習の学習過程がデータセンタにおいて支えられていること、そのデータセンタ内部のネットワークでは輻輳制御が非常に重要な課題であることが全公演の話題の中心にありました。AIを支えるデータセンタネットワーク先進企業であるサイバーエージェント、LINEヤフー、Preferred Networksの方が講演されていましたが、当研究室で長年にわたり研究が進められているデータセンタ輻輳制御が重要な技術課題であることを、改めて認識させられる内容でした。

  研究会の前日には山本先生と、那覇市安里にある沖縄料理店「うりずん」というお店で夕食をご一緒させていただきました。豊富な沖縄料理のメニューで初めて食べるものも多かったのですが、どの料理も美味しくいただきました。特に、豆腐ようと泡盛の相性が非常によく、飲みすぎないように注意が必要でした。

  今回の研究会では、大学や企業の方から実用化に向けた観点でのアドバイスを含め、様々なアドバイスを頂きました。頂いた意見を参考に、今後も研究内容を発展させ、学会発表や論文誌の投稿を目指して行きたいと思います。

関西大学システム理工学部情報通信工学研究室

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