関西大学システム理工学部情報通信工学研究室
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 2020年5月14日IEEE CQR 2020のレポート

 5月14日に開催された 2020 IEEE International Workshop Technical Committee on Communications Quality and Reliability (CQR 2020) で発表を行いました.この会議は,IEEEの通信ソサイエティの主要会議で,比較的企業の方々が数多く参加する会議です.発表タイトルは ``A New DCQCN Rate Increase Algorithm with Adaptive Byte Counter'' です.

 元々はアメリカ合衆国ワシントン州スティーブンソンで開催される予定でしたが,コロナウイルスの影響でzoom webinerを使用してオンラインでの開催となりました.zoom webinerは通常のオンラインミーティングとは異なり,参加者がパネリストと出席者の二種類に分類されます.多くの人が同時に喋ると会話にならないため,出席者の会話は制限されています.そのため質疑はテキスト入力で行う形でしたが,質疑応答も通常の会議と変わらずにスムーズに進行しました.

念の為General Chairの挨拶の際の写真は少しぼかして表示しております.

 会議には様々な国の方が参加されるので開催時刻をどうするかが問題でした.国によっては不便な時間の開催になることは避けることが出来ないため,セッションの開催時間を大きく二つに分けることで時差の影響を低減していました.発表者を国ごとにある程度まとめることで開催者にとって便利な時間に開催できるように考慮してくださりました.またセッションの開始時刻も国ごとに記載してくださり,心配りがありがたかったです.

 通常の会議ですとファイルを変更するだけでスムーズに発表者の変更を行うことができましたが,zoomではコントロールの権限を渡す必要がありました.そこで司会者がスライドのコントロールをする形で発表が行われました.スライドを自分でコントロールできずに発表するのは初めての経験で緊張しましたが,事前に練習を行うことでスムーズに発表を行うことができました.しかし,自分の映像がスライドと被ることまでは気を遣えていなかったので,次回はそこを意識してスライドを作成しようと思います.

 初めてのオンライン開催で戸惑うこともありましたが,貴重な経験ができました.特に,今回オンライン開催になった原因のコロナウイルスの影響で通信量がどのように変化したかの話はとても興味深かったです.今後は,状況に関わらず研究を発信できるように英語力やプレゼン力のブラッシュアップを欠かさず行なっていくことが重要だと感じました.また,今回得られたフィードバックをもとに論文誌へ向けて研究を進めていきたいと思います.


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